永遠に面白く

穴場情報やニッチなお得情報、不思議体験を書き散らします。

呪いをかける新人ちゃん。本物でした。

今週のお題「印象に残っている新人」

私が昔勤めていた病院は
ブラックもブラック、漆黒の闇に満ち過ぎて困る病院でした。
転職したかったんですが、あまりにも早くやめると職歴的にまずいと思い我慢してました。

電子カルテの紛失、セクハラ…末期には給料遅配…
私は威圧感があったようでセクハラは受けませんでしたが
結構暴言を吐かれていました。

なぜかあまり精神的にダメージがなかったのは
ここでの自分は仮の自分。
として割りきっていたからかもしれません。

あるいは健康な自分への呪詛としてしか
受け止めてなかったか。

最初はまだ良かったのですが院長の体調悪化と共に
周りに当たり散らすようになりました。

優秀な人物が辞めていき、替わりに経験の浅い新人が入ってきて
か弱そうで内気な助手にターゲットを定めて
嫌みをばりばり言う。怒鳴る。机が割れるんちゃうかってくらいばんばん叩く。

嫌みを言う位なら最初から雇わなきゃいいのに。と思いました。
よくいますよね、1人だけターゲットを決めていじめ抜くタイプ。

小学校の時からいますが、大抵異様に老け込むのが早いです。黒い怨念が自らの生命エネルギーを奪うのでしょうか。f:id:harusamezensen:20160405101705j:plain

テーマパークのホラー病院を地で行く恐ろしさ。
ゾンビ化した看護士が定番キャラですが、内面は従業員総ゾンビ。

ある日、手術の時にその新人さんに怒鳴り付け、術後患者さんが帰った後もねちねち嫌みを言っていました。
多分耐えかねたのでしょう。

彼女はじっと院長を見据え
(不幸にしてやる…早死にすればいい!)
と叫び、荷物をまとめて足早に去っていきました。

ランチタイムに、彼女は人を呪う力があると語っていましたが、私はよくある霊感少女系かと思いきや

本物でした。

数ヶ月後 院長が目薬を差そうと冷蔵庫を開けて取りだし、一滴二滴眼に落ちた瞬間

ギャアアア…
絶叫が隣のビルまで響いたそうです。

そう、間違えて目薬の隣にあった劇薬を眼に差してしまったのです。かなり強力な酸だったので
院長は床を転げ回り、救急車で運ばれていきました。

失明は免れたのですが元々糖尿で目が悪くなっていたところに追加大打撃。

それが引き金となったのか、体調がさらに悪化し
二、三年で亡くなりました。

糖尿が早死にの引き金になったことは間違いないですが、よりにもよって目薬と強酸を間違える…
彼女は本物だったのか、と今でもぼんやり思っています。
一緒に撮った写真は残っていますがお名前を忘れてしまいました…

現実的な所で
冷蔵庫も整理整頓する、糖尿にならないように食事を管理する…まっとうな生き方への転換トリガーになったことは間違いないです。